蓮の花うた♪

蓮井美加が日々思うことや、パリでのエピソード等を、本人が撮影した写真と共に書きつづるもの。

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ペール・ラシェーズ墓地、その1(前編)

 


私がパリを訪れた最大の目的は、ある人に会うことだった。                                                                                                                                                                                                                                  それは「エディット・ピアフ」。偉大なシャンソン歌手の一人だ。                                                                        小さな頃から私の心を、人生を、捕らえて離さない歌い手。                                                   しかし40年以上前に他界してしまった。                                                        私はパリに着いた翌朝、彼女の眠る、アパルトマンから徒歩1分の「ペール・ラシェーズ墓地」へ                        向かった。


11月半ば。例年ならもう木の葉もなく、とても寒いのだそうだが、この時は朝からことのほかいいお天気。背中に受ける太陽の暖かさに押されるような感じで、「ピアフ」に胸をときめかせながらReunion通りを歩いた。


 



95590
 


 


 


小さな階段をあがり、見たこともない形の色とりどりの落ち葉を、聞いたこともないようなザクザクとした音を踏みわけながら墓地に入った。入口には、とてつもなく広いこの墓地に眠る、著名人達のお墓の案内図があった。


「ショパンにベッリー二、マリアカラス・・・。ピアフは・・・。ああ、すごい!たくさんある入口の中で、私のアパルトマンの通りにある入口が、ピアフのお墓に一番近い入口だ!きっとこれも何かの御縁なんだわ~。」


と、勝手な思いこみに興奮しながら、私はピアフのお墓へ急いだ。


「ラ~ラララ~ラララ~♪」 ザクザク・・・ザクザク・・・


 


すぐに着くはずだった。道も単純なはず・・・だった。でも、行けども行けども見あたらない。


「あれ?一本道だったのでは?あれ?」 ザクザク・・・ザクザ・・・


 


墓地は広い。ひとつひとつの墓石も、とても大きい。電話ボックスくらいの大きさのものもある。                家の形や塔みたいなもの等、装飾も様々で、日本の墓地とは全く違う様子だ。                                                     中には、見事な彫刻がほどこされたものもあったりして、見ていて飽きない。


「すばらしい!私はどんなお墓がいいかなあ。」


それらに目を奪われているうちに・・・


「ここは???」


迷ったみたいだった・・・。


 


道を聞こうにも朝早い時間で、誰もいない。


「・・・。」


自分では元の道にもどってるつもりが、なぜか道がなくなっている・・・。                      


「・・・。」


外国の幽霊などには全く実感がわかない私なのだが・・・。                                      さすがに少し不安になってきた。


「・・・まるで何かの恐ろしい力に惑わされているよう・・・。」


同じような景色、何処をみても墓石、墓石、墓石・・・。時々、怖い顔などが彫ってあったりして                   「ぎょっ。」としたり、誰の姿も見えないのに声が聞こえたような気がして、だんだんパニックになってくる・・・くる・・・くる・・・くるくる目が回るみたいで、わけがわからなくなるばかり。


「え~?なんで~っ???」


走っても走っても景色が変わらない・・・。


「ぜーぜーっ、はーはぁーっ。」&足がガクガクする。                                  


とうとう私は疲れて動けなくなって、墓石に囲まれて立ちつくしてしまった。


 


 


「・・・ピアフはきっと・・・私に会いたくないんだ。まだ来るなと言ってるんだ・・・。」


 


涙が落ちそうになったそのと時、ふと、内なる声が聞こえた。                                          


 


「落ち着いて、初心に帰りなさい。歌もそうよ。」                                


 


 


「ん・・・?え・・・。・・・そうか・・・!入って来た時に、見えたあの大きな建物。どうにかあれを探したら、もとの案内図の場所まで帰れるかもしれない。そういえば最初に車を見た。ってことは中に大きな通りがあるんだきっと!」        


 


それから、ピアフの歌を大声で歌いながら大きな建物を探して、車通りに出てみたら、あっという間にReunionの入り口まで帰ることが出来た。


いったい何だったのか・・・。


墓地に入ってからは、1時間以上経過していた・・・。                                                 どの位歩いただろう。足は棒で、汗をじっぷりかいていた。                          


 「ぜーぜー、かなり疲れたぁ。けど大切なことを教わった!迷ったら初心ね!」


 


気を取り直し、ピアフのお墓をしっかりと案内図で確認し、いざ出発~!


「ここまで来たらあきらめられないもの!」


 ザクザク・・・ザクザク・・・ザクザク・・・ザクザ・・・


 


「え?ここ?もう着いたの?・・・何で迷ったの・・・?」


やっぱり、最初の案内図から、ピアフのお墓までは激近だったのだ。


 


 


「ううん!そんなことは、もうどうでもいい~っ!                                 


うわ~っ!来た~っ! 本当に来たんだ~っ!                                                


やっと、やっと、やっと~!!!たどり着いた~っ!


これがピアフのお墓なんだぁ~!わ~!今もお花に囲まれて美しい~。                                       


やっと会えたんだ~!何年も何年も、この時を待ってた!                          


今日、1時間以上迷ったくらい平気!息がぜーぜー言ったって平気!                      


ピアフ!来ました!私、蓮井美加です!」 


うるうる涙~感動~!!!                        


「ピアフがいる~っ!ここは間違いなく、パリなんだぁぁぁ!!!ひゃっほ~っ! 」                           


 


と、その時だった。


 


アドレナリン出まくりで興奮状態まっただ中の、私の背後から・・・・


 


 


「ぶしゅっ!ぶるるるる~っ!!


ぶわぉぅっ!ぶわぉぉぉぉぉぉぉっ!


ぶぉぉぉぉぉっぉぉぉぉ~ぅっ!!!」


 


 私に向かって、吹き飛ばされそうなくらいの・・・いや!


今までの人生で感じたことがない、もの凄い勢いの「突風!?」が巻き起こった!


足元の枯葉たちは高~く高~く宙に舞いあがり、あたりの空気が一変!


あまりの強風に目も開けられないのだ!!!






                                                                                 


「えっ、なっ、なっ、なにこれっ~!                        


ええっ!!!まっ!まさかーっ!


ピ、ピアフがぁっ!わっ、私のために!?


来降~~っ!?ええ~~~~~~~~っ!


うわわわぁっ!!!きゃ~~~~~っ!!!」


                                    (つづく・・・)





*撮影場所*REUNION通り


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  1. 2007/01/20(土) 00:00:00|
  2. パリ滞在記

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